2019/10/06 23:56

 

革工房ユウナギ店主の出身地、

福岡県北九州市若松区の郷土芸能「五平太ばやし」にちなんだ「黒いダイヤシリーズ」

を製作しています。

 


 

北九州市は過去、四代工業地帯のひとつにも数えられるほど工業のまちとしてその栄華を極め、その中で若松は、日本一の石炭積み出し港としてその発展を支えてきました。石炭は「川ひらた」とよばれる小さな舟で遠く筑豊炭田から運ばれ、船頭たちは激しい仕事の合間に、舟縁を叩きながら、流行りの唄や民謡を口ずさんだとされています。その船頭たちの唄から生まれたのがこの五平太ばやし

 

いまでも毎年7月に開催される「若松みなと祭り」や北九州市最大の都市小倉北区で開催される「わっしょい百万夏祭り」でその五平太ばやしが披露されています。

 

大太鼓、中太鼓、小太鼓、竹太鼓の他、当時の隆盛を思わせる唄があり、若松出身の芥川賞作家・火野葦平が作詞を担当しています。その唄の一節に「黒いダイヤに命を賭ける」とあり、当時の若松や北九州にとって石炭=黒いダイヤがどれほど価値があるものだったかが推し計れます。



▲再生時間0:27で「黒いダイヤに命を賭ける」の歌詞をお聞きいただけます


ぼくも幼少期よりこの五平太ばやしに参加してきました。当時、よく意味もわからぬまま友人に誘われ参加していましたが、老若男女関わらず太鼓を叩き踊り舞いエネルギーを発散する様は幼いぼくにとって刺激的でした。

 

「いつか、自分の力でふるさとの若松に貢献したい」

 

その想いを体現したのが、この黒いダイヤシリーズです。


黒い革、白の糸、銀金具。




黒いダイヤシリーズで使う革はもちろん黒。ヌメ革、プルアップレザー、イビザの黒革を用いて作品を仕立てます。

その黒を引き立たせる白い強撚糸。鮮やかに輝く銀の金具。これら素材を用いて過去栄華を極めた若松の名残を表現できれば思っています。

 

  

売上の一部を若松のために

 


 

まだ具体的な内容は決まっていませんが、この黒いダイヤシリーズの売上の一部を、革工房ユウナギが存在する限り、若松のために使いたいと考えています。

 

現在(2019年9月)考えているのが…

 

 

■こどもたち向けの革細工ワークショップ

■若松のビーチクリーン活動への寄付(脇田海岸、岩屋海岸など)

■その他イベント時の協賛等

 

 

などです。

若松区にお住まいの方、若松が好きな方、ぜひご意見等いただけると幸いです。

 

 

また、委託や卸での商品設置ももちろん大歓迎です。

もし「ウチの店に置きたい!」などのご希望がありましたらコンタクトフォームよりご連絡いただけると幸いです。


コンタクトフォームはこちら